
高尾山頂より。右手にかすかに富士。
11月1日。一家でミシュラン三ツ星マウンテン、高尾山へ。
紅葉シーズンちょっと前だったので、大混雑ではないものの、
そこそこの人出でしたね。
娘のリクエストでリフトに乗って、あとはビジター向きの
一号路で頂上へ。
基本的になだらかなコースなんですが、
薬王院の石段はにはちょっと足腰力が必要です。

半顔天狗殿。右側にせり出しているのは何?
山頂まで、たらたら歩いて一時間ほどでしょうか。
この日、やや霞んではいるものの、
視界もよく富士山もうっすら望めてまずまずの感じ。
しかし、リフトはスリリングで気分爽快だし、
途上、要所要所に茶屋があって、なにやらうまそうなもんに
満ちてるし、天狗はぞろぞろいるし、サル園もある。
山岳信仰の霊場でありつつ、たしかにテーマパーク感もあって、
なんだか楽しいのです。
ただ、この日も噂に聞いた救急隊の出動シーンを目撃。
ナメてかかって遭難(?)する人は増えているようです。
なんといっても山は山。それなりの準備と気合を入れつつ、
無理ないルートを選びましょうぜ。

左小天狗(烏天狗)殿。右大天狗殿。
さて、登山口参道の、ずらりと並ぶみやげもの屋ロード。
売ってるのは饅頭とか蕎麦とか漬物とか木刀とか、
まあ定番ものがほとんどなんですけど、なんだか浮かれます。
で、土産に饅頭類と、娘には竹細工の、ぶんぶん振り回すと
みんみん鳴き騒ぐセミ状の玩具を買い与え、下山後は
みんみんしながら麓のトリックアート美術館へ。
トリックアートって要は立体的にリアルに見える
「だまし絵」ですね。
以前、夫婦で別なところにある同様の施設に入った時は
「なんでえ、こんなもんかい」という、スレ切った
大人の感想を持った覚えがありましたが、
今回はお子様連れであったし、中には「おお」という
作品もあったりして、それなりに楽しんだのでした。
ところで帰り際、入れ違いにやって来た、
革ジャン、ブーツのお揃いファッションで
ワイルドにキメた兄ちゃん二人。
どうやらカップルだったらしく、一人が
「わあ❤たのしそう❤」
なんぞと、おネエことば全開ではしゃいでて、
二人仲むつまじくいそいそと
入って行くではねえですか。
……やはり、高尾は魔界、いや、
神秘に満ちている、と確信したのでした。
ぐずつく天気も気にせず、まず奥多摩湖へ出向く。
よく行く定番ドライビングコースであります。
往路は青梅街道ルートで多摩川沿いに。
青梅市街を抜ければ車も人影も少なくなり、
滞りなく奥多摩湖到着。
ちょうど昼時だったので、「水と緑のふれあい館」
のパノラマレストランで清流定食、食う。
ヤマメの梅シソ天ぷらとニジマスの唐揚げがうれしい。
昼食を終えると湖をぐるっと回って奥多周遊道路へ。
ここは休日だと運転腕試しの人々が
びゅんびゅん走ったりしてるんですが、
この日、ほぼ無人。自分のペースで走ります。

奥多摩湖は霧の中
で、やはり定番の月夜見第一駐車場で休憩。
山々を背景に奥多摩湖をはるか下方に望む、
絶景スポットです。
この日は湖面が雲海、というか霧に覆われており、
それもまた絶景でありました。
周遊道路の終点、旧料金ゲートの近くでは、
「夢の瀧」を拝見。
ここは本来「滑滝(なめたき)」といわれていた
ところだそうで。その名の通り、ゆるやかな岩の傾斜を
清水がすだれのように、なめらかにすべり流れています。
「檜原村紀聞」という、同地の風土が
克明に描かれている書に、
「せっかく滑滝という古来の良き名称がありながら、
夢の滝などと安易に改名する必要がどこにある」
といったようなことが記されていましたが、
見ているとなるほどな、と。
夢の滝なんて、ムダなハッタリかまされるのは心外、
というお方に思えます。
そして下の方は道路工事の際に
だいぶ埋もれてしまったのだとか。

滑滝か、夢の滝か
滝をあとにし、数馬の里から檜原村ゾーンをゆく。
多摩川エリアの奥多摩町のほうは、やや開けたうえ、
渓谷も豪快な感じがしますが、
秋川エリアの檜原村は、ひっそりと落ち着いた趣があります。
ただ、秋の雨の中をひとりゆくのは、つまり、うら寂しい。
途中、上川乗という所から山越えて上野原に抜けようと
思ったら、悪天候で通行止め。
そこで、五日市から南下、陣馬街道に出て陣馬山の
肩をかすめる和田峠越えに変更。
初めて通りましたが、急勾配つづら折りの
けっこうな登山道でしたね。
陣馬登山の拠点となる和田峠の頂、当然、茶屋は閉店中。
人間もなにもいません。
薄霧ただよい小雨降る中、ひとりでよろこんでいたのでした。
しかし、平日の雨の日にこんなことしてる物好きな奴ぁ、いないよな。
長居してると山の神に連れてかれそうなので、
山の気を思いきり吸い込んだらそそくさと出発。

鍋こわしの滝あたりから丹沢方面を望む
鍋こわしの滝(由来わかりません)なんてのも眺めつつ、
一気に藤野まで下り、
あとは国道20号を上って、帰路についたのでした。
という話になり、でもお手軽になるべくご近所にしとこ、
ということで出向いたのが、府中郷土の森博物館。
多摩川べりにあるこ施設は、「博物館」というより「公園」で、
園内には樹林、広場、水遊び場などがあるうえ、
古民家、水車小屋、まいまいず井戸、幕末からの
旧建造物再現物なんてのがちらほら展示してあって、
地味なようで意外と見所があるところなのです。

水車小屋。山中のような……
入園料大人200円中学生以下100円。
プラネタリウム大人400円中学生以下200円。
それで、そのプラネタリウムはどうなのかというと、
何と表現しましょうか、とってもシンプルな感じ。
とはいえプラネタリウム見物は中学以来のこと。
照明が落とされりゃ自動的にワクワク。
偽造の星空とはいっても、そこは別世界、
しっかり楽しめたのであります。
ただ、後半の特集が、ドラマ仕立ての掛け合いスタイルで
演出されてたのはちょっとなあ……っていやいや、
文句いっちゃいけませんわな。
ちなみに時間帯によるのかも知れませんが(午前の部)
この時、お客さんはほんの数組でありました。
ところが、一人で来訪していた見知らぬ中年女性が、
ガラガラにもかかわらずなぜかわれらの至近距離に陣取り、
(まあ勝手ですけど)ショーが展開するたんびに
「うああ」だの「んん〜」だのいちいち声を発して大反応したうえ、
何かぶつぶつつぶやくので、
せっかく宇宙にトリップしようとしてた気分が、
ときおり現世に引き戻されてしまってました。
それはともかく、プラネタリウム終了後は
軽く園内を散策し、茶室で抹茶を立てて
いただくなどして過ごし。

古民家の軒に吊られた風鈴を飾るのは船頭?
そして小5娘に、本日のプラネタリウムのご印象は、
と尋ねると、「ナレーションのおばさんがとちった」
といったたぐいの、進行に関するミスなどを厳しく
ご指摘されておったのでございました。
9月の3連休の初日に、清里へ。
なんで突然清里か、というと、
6月に家族で見た映画「西の魔女が死んだ」
で使われたセット「おばあちゃんの家」
が清里に造られていて、
来年1月4日まで公開されてる、ということで。
それの見学がてら出向いたのでありました。
清里の一画に広大に展開している「キープ協会」
の森の中にあります。
その「おばあちゃんの家」、
おお、映画そのまま。(あたりまえだ)
ただ都合上建物の中までは公開できないとかで、
屋内は覗き見る、という感じでした。

覗き見る
ところで清里。
訪れたのはじつに25年ぶりぐらいなんですが、
やっぱり高原。
イメージはさわやかな風吹きわたる草原と森。
じっさいの天気はこの日、薄曇りで
山々も見えず、時おり陽が差すと
ちょっと暑い、という状態ではあったんですど。
昼、キープファームショップなるところの
レストランでカレーを食したのですが、
カレーそのものももちろんおいしいんだけど、
具の地鶏の肉や、サラダのレタスやらが
何とも妙にうまい。
やっぱり高原育ちは違うぞ。
なのかな?
一方、清里駅周辺。
かつてはメルヘンなお店が楽しげに立ち並び、
それをよろこぶ若若男女が、
きゃんきゃんそぞろ歩いてた印象が
あったんですが、
なんだかこの日は閉まっている店が多くて
人通りもそれほどなく、うら寂しい感じ。
夏が終わったからなのか、
そういうのがもう流行らなくなってしまったのか、
どうなんすかね。
25年ぶりだしな。

で、うちの小5娘はというと、「おばあちゃんの家」に関しては、
中入れなかったし、ちょっと歩いたし「ふーん」という状態で、
ファームにいた牛さんたちとたわむれたのが
一番のよろこびだったみたいです。

奥多摩にもいろいろあちこち滝は
存在しているようですが、
山歩きなんぞロクにしたことが
ないような人でも比較的
お手軽に名瀑が拝めるのが、払沢の滝。
場所もさほど奥地ではなく、
北秋川と南秋川の
合流点、橘橋から北秋川ラインに
入ってほどないところ。
駐車場もあります。
が、行楽シーズンの日中は混雑。
盆の中心8月15日午前11時頃
なんていう、人間が噴出する時に
行ったもんだから、満車状態。
運良くすぐに出て行くクルマと
入れ違いで入車できましたが。
そこから渓谷山路を15分ほど
歩くと滝に到達。
全体は4段に分かれて60メートル
あるそうですが、普通の見学エリアから
拝めるのは最下段の26メートル部分。

滝壺の縁にたたずみ……
大蛇棲息伝説もあり、神気ただよう滝。
が、シーズン日中、いかんせん人が多く、
滝壺周辺は狭いので
みんなで順番こに見学、という状態。
やはり手抜きしないで早暁薄明、といった
時間帯に拝謁するのがいいんでしょうな。


